◎日常使いのガラス製品は、型で作ったもので十分──そんな方にこそ、この「ステム」をお薦めします。宙吹きガラスらしい繊細さを保ちながらも、丈夫で扱いやすいグラスです。
◎名前の「ステム」とは、グラスのカップの下の持ち手部分のこと。このグラスでは、カップの底を伸ばしてステムを作り、別に作った台と合わせています。継ぎ目がなく、カップからなめらかに繋がるこのグラスのステムは、一般的なものに比べるとかなり太めですが、この太さが重心を与え、使用する際の安定感を生み出すのです。
◎デザインの原型としたのは、18世紀から19世紀にかけてのイギリスの品。産業革命前後に大量生産されたグラスは、それまで手工業で作られていたガラス製品ならではの個性と、工業製品らしいタフさを併せ持っており、その独特の雰囲気を蘇らせました。
◎カップの部分を透かしてみると、刷毛で掃いたような筋目が見えます。これは「はし跡」と呼ばれるもので、ガラスを成形する際に使うトングのような道具が生み出す痕跡。一点一点、職人が息を吹き込んで作った品ならではの温もりが感じられます。
◎日本の職人の高度な手技を感じつつ、気兼ねなく使えるプロダクトの便利さを実感できる品。ジュースにミルク、アイスコーヒー、ワインまで、一日中、食卓で活躍するグラスです。
*寸法、容量、重量の数値は、個体差があります。
*容量は、満水時の数値です。