◎西の木? 理由は、「西」と「木」を上下に重ねてみるとわかるでしょう。これは、栗の木で作ったお盆。九州産の栗材を使い、現地在住の職人がひとつひとつ手仕事で製作しました。
◎古くから建築素材として、また鉄道の枕木などにも使用されてきた丈夫な栗。家具や内装材としても重宝され、はっきりとした年輪の美しさが魅力の木材です。どの部分を取り、活かすかは、職人の目と腕次第。「西の木」も、一点一点、個性が際立つ作り。胡桃油で拭いて仕上げ、自然な艶を加えました。
◎木目を生かしたシンプルなデザインですが、ポイントは立ち上がった縁。轆轤を挽いて立ち上げた縁に、さらに立体的な縁がつけられています。手に取ってみると、この部分が指にフィットし、実に持ちやすい。食器を載せて持ち運ぶときも安心感があります。
◎複数人分の食器を運ぶことのできる大と、一人用のご飯茶碗とお椀をセットするのにちょうどいい小。天然木を使用しているため、表面に虫喰いや節の痕などがあり、また、使用するうちに器の輪染みなどがつくことがありますが、それも景色として愛で、楽しんでいただければ幸いです。
◎木は湿気や乾燥に敏感な素材のため、軽い反りや歪みが出ることがあります。直射日光に当てるなど、急激な湿度や温度の変化が起こるとヒビや割れが生じる原因になりますので、涼しく風通しのいい場所で保管してください。
*寸法、容量、重量の数値は個体差があります。