◎押入れや玄関、風呂場など、かつて、日本の家屋では、さまざまな場所で簀子〈すのこ〉が活用されていました。多湿で、夏には高温にもなる屋内において、簀子がもたらしてくれる通気や防湿性は、実にありがたいものでした。
◎畳がフローリングに、押入れがクローゼットに代わって定着したいまでも、布団や衣類をしまう場所を一年中快適に保つのには工夫が必要。そこで、現代の住まいのあり方に即した、シンプルで機能的な「簀ノ子」を作りました。
◎大きさは、ちょうど半畳ぶん。国産の杉板を、和歌山県の職人が滑らかに加工し、組み上げました。ヤニが少なく表面がからりとした杉は、押入れやクローゼットの中の余分な湿気を吸い、適度な高さの隙間を作ることで換気と循環を促します。
◎布団や衣装ケースなどの生活財をしっかりと支える頑丈な作り。組み上げに金釘を使用していないため、サビや飛び出しなどの劣化の心配がなく、長い期間、安心して使用できます。
◎軽量で動かしやすいのも、うれしいところ。設置する場所のスペースに合わせて2 枚、3 枚と並べて使用することもできます。
◎使用する場所は収納スペースだけでなく、玄関の三和土や土間などで。足裏に触れる天然木の優しさと温もりは、他では代え難いものがあります。懐かしい生活道具のよさを、きっと再発見していただけることでしょう。
*寸法、容量、重量の数値は個体差があります。